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ShorTrip
「ShorTrip」とは「Short Trip」を短く言っただけの造語です。
ここではその名の通り「些細な旅」をテーマとしてお届けします。

 第17回 2011年3月 「鉄道博物館訪問記」(暫定版)

 
かつて秋葉原、万世橋にあった交通博物館の閉館から5年、その生まれ変わりとも言える「鉄道博物館」も
 オープンから3年経過した2011年3月、ようやく訪問することができました。

そして大変お待たせいたしました!ようやく暫定ながら公開することが出来ました!!

閉館間際の交通博物館の様子はこちらから。

正面玄関には、D51の正面カットボディ。
交通博物館から引っ越ししてきた。

今回は、各エリアごとに紹介したく思います。

 
Part.1 ヒストリーゾーン(History Zone)
  明治の鉄道創業期から現代まで、様々な場面で活躍した鉄道車両が現役当時の姿で展示されております。
  ※車両の型式につきまして、通称として使われる型式(○○系)とは別に「○○形」としても紹介します。

2階から見た全景
中央に位置するC57蒸気機関車を中心として
ぐるっと取り囲むように展示されている。
入って最初に飛び込んでくるのはこの「1号機関車」
中央線その他で活躍した「クモハ40形」
同じく中央線で活躍した101系「クモハ101形」。
それまでの電車が茶色ばかりだったのを、明るいオレンジに
して、後のカラフルな国電のイメージを与えた先鞭の存在。
車体が青いことから「ブルートレイン」の愛称で親しまれた
20系寝台客車。
列車名は、個人的に一番夜行列車らしい「あさかぜ」。
中に入ることは出来なかったが、人形を使って
寝台を組み立てる様子を再現している。
かつての国鉄形特急といえば、「こだま形」ともいわれた
このイメージだろうか?181系「クハ181形」の「とき」
同じくこだま形の485系「クハ481形」の「ひばり」。
181系との違いは、交流区間も走行できること。
このエリアでは、往年の上野駅の改札を再現
発車案内もご覧のような時刻、行き先、列車名を書いた
板を掲示していた。
3階まで上ると真横に見ることのできるヘリコプターの実物。

3階には飛行機のほか、リニアモーターカーや
H2ロケット(模型)も展示されておりました。
鉄道による貨物輸送の黄金時代(?)に活躍した
「EF66形電気機関車」。
後にブルートレイン牽引にも使われた。
そして牽引された貨車。
手前がコンテナ貨車「コキ50000形」
奥の白いのが「レムフ10000形」という、冷蔵貨車。

コキに乗っているコンテナの形や「戸口から戸口へ」の
コピーが興味そそられる。
そして日本の鉄道を決定的に変え、世界にもその名を
轟かせた0系新幹線「21形」

こちらは交通博物館からの移籍組のため、一部カットの
状態
そして新たに増設された施設に展示された0系「22形」
こちらは1両完全状態での展示。
開業当時の東京駅を再現。東京ー新大阪間は4時間半だった。
新幹線ネットワークを全国に拡大すべく、東北、上越新幹線に
投入された200系新幹線「222形」。
現在もリニューアルされ活躍中だが、緑のラインカラーと、
正面下部のヒゲのような大きなスノープラウ(雪かき)が特徴。
最後は、中央に鎮座する「C57形蒸気機関車」。

この135号機、北海道にてSLとして現役最後の定期旅客列車
として使われたため、ドキュメント番組にも登場した。
毎日決まった時間になると、C57を乗せた転車台が回転し、
汽笛吹鳴のイベントが行われる。


Part.2 ラーニングゾーン(Learning Zone)

 実物や模型、モデルなどを用いた体験学習によって鉄道をより深く理解するための様々な展示を行っています。 

1階にある103系「クハ103形」のカットモデル。

この日は行われていなかったが、体験メニューコース(後述)
のひとつとして、駅員や車掌の仕事を体験できるように
なっている。
2階、3階には、鉄道に関するさまざまな原理、仕組みを知る
コーナーになっている。

電車や列車はどうやって止めるのか、空気圧による
ブレーキの仕組みを再現したモデルで実際に確認できる。
列車が安全に走行するために欠かせないのが信号機。
ハンドルを回して電車の模型を動かすのだが、
行く先にある赤信号にさしかかると・・・?
同じく、安全走行に関するはなしだが、ひとつの線路上に
たくさん電車が走っているのにどうしてぶつからないのだ
ろう?
これは小学生を対象とした体験メニューコースのひとつに
なっていて、仕組みをレクチャーしていくうちに自然と知識を
身につけられるよう工夫されている。
生徒である小学生の参加者が行く手の信号機を見ながら
おのおのの電車を運転中。
何か気がついたことはないだろうか?
こちらは、「ものを運ぶ」ことを学ぶコーナー。
黄色い箱の中は、大量の水の入ったペットボトル。

これを反対側まで押して運ぶのだが、かなり重たそうだ。
次は、箱の大きさや荷物の大きさは先ほどと同じだが、
木製の車輪が追加された。
さっきよりは楽に運べるかな?

でも、もっと楽に運ぶにはどうしたらよいだろう?


Part.3 エントランスゾーン(Entrance Zone)・コレクションゾーン(Collection Zone)

エントランスゾーンの2階に広がる巨大ジオラマ。
線路総延長は1,400mという。

約15分間のミニシアターでは、鉄道の1日を
始発列車〜ラッシュ〜新幹線〜夜行列車までを
模型の走行を通して紹介。
発車ベル、メロディは実際のものがそのまま使われている
ジオラマの中にはいくつか定点カメラがあり、それを
大画面モニターに映し出している。

シアターの後ろにいても、この大画面モニターにて
迫力ある列車を見ることが出来るわけだ。
終わってから中央駅に集結している車両群を1枚。
JR東じゃない車両も・・・!
そしてこちらも人気が高い「D51シミュレーター」
すでに予約はいっぱいだった。
コレクションギャラリーには、初代鉄道博物館の時代から
収集した、様々な資料が展示されている。

パンタグラフから駅名標から、珍しい列車のヘッドマーク
までよりどりみどり
昔の自動券売機。
子供用は赤いゾーンで、しかもカバーが
ついていたんだよ(この展示品にはないけど)。

エントランスゾーン1階の「レストラン日本食堂」
食堂車が存在していた頃に提供されたメニューを中心に、
様々な食事を用意。

今回は定番(?)のビーフシチューをいただきました。
窓からは川越線、高崎線の列車は、時間によっては
試運転中の列車も見ることが出来る。
走行するのは川越線の電車。
真ん中の丸3つは鉄道博物館のロゴマーク。


Part.4 パークゾーン(Park Zone)、ノースウィング(North Wing)

屋外パークゾーンに広がる、ミニ運転列車コーナー
JR東日本で活躍する列車をデフォルメしたミニ列車を
行く手の信号や標識をみながら体験運転できる。
エントランスゾーンとノースウィングの間を結ぶ「ミニシャトル」
E2新幹線「はやて」をデフォルメしたものだ。
ノースウィングに停まっていたのは、「キハ11形」
ディーゼルカー。
動態保存とのことなのだが、この日はお休みのようす。
順番は前後するが、パークゾーンの全景を。

左側がミニ運転列車で「スーパービュー踊り子」が駅に
戻ってくるところ。

右側がミニシャトルのコースとなっているが、この
ときは別イベントでC61蒸気機関車のお披露目を
行っている最中でした。

そして奥の建物がノースウィングです。
ノースギャラリーで、交通博物館以来、ようやく会えました。
修学旅行列車「なかよし」用167系「クハ167形」
これは実車ではなく、博物館用のモックアップだとか。

余談ですが、筆者が小学生の頃、日光への修学旅行列車は
この167系でした。ただ色は湘南色だったと思います。



<URL>
 鉄道博物館 http://www.railway-museum.jp/

to be continued・・・

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