Yellow Magic Orchestra and more...

第4回 坂本龍一監修 アルティメットシリーズ

SIDE A 坂本龍一氏のソロ集大成+YMO総決算

 昨年末から今年にかけて、教授こと坂本龍一氏のベスト版が立て続けに発売された。
今年に入って、アーティストサイト「YMO」で、YMOのアルバム(12枚)の監修も行った。そして8月6日、教授監修によるYMOのベスト版「UC(ULTIMET COLLECTION)」が発売された。
ultimet=究極と言う意味で、まさしくベスト中のベスト。また、マスタリング・エンジニアとしてテッド・ジャンセン氏が担当している。

で、ここからは個人的な話。
 ぼく自身がYMOを聴き始めたのは'93年の再生から。当時ぼくは高校生で、同級生が東京ドームのテクノドンライブも見に行ったという(話に脈絡なし)。さらにいえば、教授がYMOに所属していたことを初めて知ったのもこのとき。

翌年('94年)、新作「sweet revenge」を買う。教授のアルバムを買ったのはこれが最初だ。その後、実家にプレイヤーがあったからか、弟がひたすら昔のアナログレコードを買うようになり、つられる形でレコード店に足を運ぶようになる。そこで「千のナイフ」を弟が買ってくる。
ぼくはシングルの「ライディーン」とか「テクノポリス」とか割とメジャーなシングルばっかり買ったなぁ・・・(T_T)

話が横道にそれたが、教授のアルバムは、その後「B-2ユニット」「MediaBahnLive」(ライブ盤)「音楽図鑑」の3枚(全てCD)を買い、さらにコロムビア時代のベスト版「坂本龍一のベターデイズ」を購入したが、映画のサントラ類は全く買う気がしなかった。


なので、「UF」を初めて聴いたときは、目からウロコだった(大反省)。

SIDE B CDラインナップ >> 曲目リストはこちらから。

アルバム名 Photo Memo
1 US
(ULTIMET SOLO)
坂本氏のソロ、アルバムから2〜3曲ずつ選曲され、教授の25年間のフィールド、ワークを垣間見ることができるアルバム。
筆者おすすめの曲
 disk1「SELF PORTRAIT」
 disk2「M.A.Y. in The Backyard」

※2曲とも元々「音楽図鑑」に収録されているが、disk2は「1996」に収録された、ややアップテンポな、ピアノトリオ編成。
2 UF
(ULTIMET FILM)
「YMOの坂本」から文字通り「世界のサカモト」へと変身していくさまをダイナミックに感じ取れる1枚。
「戦場のメリークリスマス」「ラストエンペラー」のほか、あの曲も聴けます。
筆者おすすめの曲
 「The Sheltering Sky Theme」

※意外な選曲もまた、教授らしい。アニメ映画「オネアミスの翼」の曲も教授が手がけた。
3 CM/TV ソロワークを始める以前の1977年から、CMイメージソングを作ってきた教授。
「へぇ、こんな曲も作ってたんだ」と思わずうなずくこと間違いなし?

筆者おすすめの曲
 「NHK教育 YOUオープニング」

※結局使われなかったIE4.0のテーマ曲
も聴けます。
4 UCYMO
(ULTIMET COLLECTIONS
of Yellow Magic Orchestra)
disk1
YMO初期〜ニューウェーブ期のシンセサイザーを中心としたディスコ・テクノポップサウンド。
ライブ曲「RADIO JUNK」(元はシーナ&ザ・ロケッツ)もきちんと収録されていてスバラシイ!
筆者おすすめの曲「開け心〜磁世紀」
※大ヒット曲のオン、パレード「ライディーン」「テクノポリス」「東風」などのオリジナルをリマスタリング。
disk2
YMO中期〜散開までの曲と再生YMOでまとめられており、その他Mフェア'82「恋人よ我に帰れ」、映画「プロパガンダ」から「M16」、SEIKO-CM「Behind The Mask」がボーナストラックとして初収録。
筆者おすすめの曲「恋人よ我に帰れ」
※今回、教授が好きな曲として「CUE」を挙げているせいか、細野氏の曲を多く採用している点が非常に好印象だ。

ボックスには「yMo」のロゴが浮き彫りになっている。

興味がおありでしたら、是非全部聴いていただきたい!(って宣伝かよオイ!)

(2003.9.14作成,2003.11.3初up)

(第5回に続く) 

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