Railway & RailwayModel
  ・・・現在、こんなことに熱中しております。
筆者の所有するNゲージのコレクション、及びレイアウト製作記なんかを取り上げたていきたいと思ってます。

Episode.15 第31回日本鉄道模型ショウ 報告
       (路面モジュール10周年 2010年10月30日(土)、31日(日))

 


全てはこの雑誌記事からはじまった

 2000年、ある雑誌の一企画として産声を上げた「路面モジュール」。

それは、A4サイズのパネルに思い思いの情景を表現し、それらを繋ぎ合わせるという、非常にシンプルながら既存の大レイアウトに劣らないクオリティを生み出した。

海外では「T-TRAK」とも称され、小さなモジュールを組み合わせるレイアウトは瞬く間にブームとなった。同時に、Nゲージの世界で路面電車のラインナップが増え、いまや100種以上が製品化されるまでに至った。

基本ルールさえできていれば誰でも入れる「路面モジュール」の世界。創世されてついに10年の節目を迎えた今年、様々な方の協力を得て、「日本鉄道模型ショウ」のイベント内で記念運転会が行われました。


その模様を報告します。

今回はテーマごとに4つのモジュールレイアウトを展開。

こちらは都電をテーマにしたブース。
北海氏の大パノラマレイアウトがひときわ注目された。
全国の現役路面電車をテーマにしたモジュール。
北は北海道、南は福岡まで、津々浦々な都市の
モジュールが勢揃い
こちらは併用軌道(路面)モジュールが集合。
昔風、現代風、そしてフリーのもモジュールが集まった。

このほか、地方都市をメインにした専用線モジュールが
ありました
雑誌の予告で期待されていた橋の正体は、
この「勝鬨橋」だった。

実物同様、橋が跳ね上がるギミックも搭載


ここで、管理人が注目したモジュールをいくつか紹介

都電モジュールより、秋葉原駅前の中央通り。

現代の都市に昔の路面電車が走っていたらという
時代をミックスする手法は筆者もよく使うが、これは
見ていても飽きない。ビルの広告がまたいいね。
こちらも都電モジュールより、恵比寿駅前。

昔の山手線と茶色の電気機関車がなつかしい。

地下モジュールにも対応していて、1台で2度おいしい
モジュールだ。
併用軌道モジュールより。昭和風の町並みを再現
とくに正面の電器屋さんの看板がお気に入り。
作者氏曰く、製作に1年かかり、苦労したとか。
全国現役路面電車モジュールより、高知県の朝倉駅前。
道路、線路の配置が忠実に再現されている。

偶然なのか、やってきた車両も土佐電だ。

第二の故郷(母親の出身地)と勝手に思っている筆者としては、
これほどうれしいことはない。
全国現役路面電車モジュールより、筑豊電鉄「熊西」。

じつは同じテーマで競合しており、作者それぞれの個性で
違う表現を楽しめるのも路面モジュールならでは
走るのは電車だけではない!と大阪から参戦した、
マイミクBOSSさんの大型モジュール

併走するバスが走る、曲がる!!
時々、会場の照明を落とし、夜景風景を再現。
柏崎や岩手ではお馴染みですが、東京では初の試みでした。

闇夜の欧風都市をゆく電車。蒼白い照明が雰囲気を
深化させる。
北海道すすきののモジュールを眺めながら、

「あ〜、酒のみたい」

とは、先に登場したBOSS師匠。
いつ、どの運転会においても、一生懸命作った作品を
真剣かつ純粋な眼差しで見ていただけることが、何よりの
歓びです。

たとえ2日間だけであったとしても、お客様の笑顔は
何物にも代えられない、作り手側への報酬だと思います。


最後に、今回筆者が出展したモジュールを紹介。

その1 上野駅前(都電モジュール)

昨年は製作途中での出展に終わってしまったが、今年はどうにか完成版を出展できた。
モジュールデータベースにも掲載しているが、都電全廃直前の時代を表現。
とはいえ、作者の生まれる前の時代設定(1971年頃)なので、資料文献をかき集めて雰囲気を再現。

今回は地下線も充実。勢いで銀座線の電車(写真右)まで作ってしまった。
その2 原爆ドーム〜相生橋(全国現役路面電車モジュール)

全国の現役路面電車モジュールのテーマとして、今回は
広島を選択しました。

原爆ドームやグリーンムーバーmaxを作ってみたかった
のがそもそものきっかけでしたが。

原爆ドームはペーパークラフトから型紙をコピーし製作。
建物より、照明灯が一番苦労しました。

←同じく広島の福屋(八丁堀)のモジュールをゆくグリーンムーバーmax。
 福屋の作者は、マイミクのがんちゃん氏。


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