・・・現在、こんなことに熱中しております。
筆者の所有するNゲージのコレクション、及びレイアウト製作記なんかを取り上げたていきたいと思ってます。
Episode.12 鉄道フェスティバル 報告
(東急東横線開通80周年記念イベント)
イベント開催告知の駅ポスター
2008年は、東急東横線の渋谷〜横浜間が全通してから80周年目にあたります。それを記念した鉄道イベントが、ゴールデンウィーク真っ只中の5月2日から7日まで、東急百貨店・東横店にて開催されました。
総合プロデューサーは、カシオペアのキーボーディストでもあり、かの「Train
Simulater」を開発した向谷 実氏。向谷氏と鉄道系テクノユニット「SUPER BELL"Z」とのコラボレーションライブや、今回のイベントのために新規開発された東横線のシミュレーター、さらには東横線をイメージしたジオラマや懐かしい駅看板や写真などがたくさん展示されました。
このジオラマに関して、筆者が参加しているT-TRAK Networkに白羽の矢が立ったのです。「路面モジュール」という規格に、東横線ははたして合うのだろうか、不安と期待の中、イベントはスタートしたのです。
東急百貨店での催事案内ポスター 鉄道フェスティバルと同時開催で、「SALUS KITCHEN」という 食べ物系のイベントも行われていました。 |
中にはいると、東急の歴史や車両を紹介したパネル写真が たくさん展示されていた。 |
昔懐かしい、急行・快速の表示板。 | 「アオガエル」の愛称で親しまれた、旧5000系の模型 |
このイベントの最大の目玉とも言うべき、シミュレーター。 新たに撮影された映像では、現在のみなとみらい線も収録されて いる。そして、最大の特徴として、本物のマスコン(マスター・コント ローラー)が使われていること。先に廃車になった8000系のやつだ! |
このシミュレーターのために朝早く行って整理券を取り、 長い時間待たされてようやく遊べた、という方も多いと 思います。フルハイビジョンの画面はとても綺麗だ! |
今回は4つの区間、3種類の車両を選べ、約10分間遊ぶことが できるものでした。一駅交代でなかったのがイイ。 筆者もデモのときにやらせてもらったのですが、ATC信号のパター ンに引っかかって非常ブレーキがかかってしまった!ムズカシイ! けど、本物のマスコンを操作できたことが何よりも嬉しかった!! |
小学生以下のお子さまには、ゲーム用コントローラのある 席へ優先的に案内されていました。これは、本物のマスコン が結構重く、子供では操作が難しいからとの配慮があっての ことでした。 |
東急にある標識のいろいろ。鉄道の本に載っているものとちょっと 違うものもあるようだ。あなたはいくつ分かる? |
本物の信号機と踏切。某信号メーカー(競合他社!)のもの。 スイッチでON・OFF操作できるので、これも小さなお子さまの 人気の的でした。 |
電車の方向幕も、もちろん本物!スイッチで回せるコーナー。 普段見たことない表示や懐かしい表示が現れたり。 このお子さんは表示を回せるのが嬉しいのかな? |
ステージで毎日行われた、○×クイズの模様。 東急に関する、かなりマニアックな問題を出していて、ビックリした。 最終的に10人に絞るまで10問くらいは出していたみたい。 でも最後まで決まらなくてジャンケン大会になった回もあったなぁ。 |
目玉イベントの一つ、「スーパーベルズ&向谷実ライブ」。 基本的に昼間と夕方の2回行われたけど、開演1時間前くらいから 混み始め、入場規制がかけられたことも。 写真はライブ開始前のようす。 |
ライブスタート直前。向谷氏は東急の制服を来て登場! スーパーベルズとの共作である「東横特急」メドレーを約30分間、 途中MC無しのノンストップで聴かせてくれた。 なおラストライブでは、サービスでオープニング曲をもう1回演奏してくれた。 |
会場の外では「ぼくの、わたしの東横線」と題した絵画コンテストの 優秀作品が展示されていました。 |
5/3にステージで行われた表彰式。 グランプリに輝いた女の子の表彰の様子。 フルハイビジョンには彼女の作品が。 プレゼンターは、80周年イベント実行委員長、国分繁子氏。 |
ではここで、今回のジオラマ紹介とまいりましょう、出発進行!ヨシ。
今回は東横線をイメージしたモジュールと、昨年100周年を迎えた、 玉電&世田谷線をイメージしたモジュールの2種類を出展。 |
一番の目玉になったのはもちろん、ご当地でもある、渋谷駅。 屋根が特徴のこの駅も、6月の副都心線開通、そして乗り入れが 実現すると、廃止されるらしい。 |
東横線モジュールは時計回りで、沿線の情景を順番に再現。 この代官山駅のモジュールでは、かつてあった同潤会アパートに 喜んだ女性の方がいました。 |
中目黒のガード下を再現。店名は実際にあるものを拝借。 ガード下の雰囲気が実感的、とは地元在住のある女性の 誉め言葉でした。 |
目蒲線と並行していた頃の田園調布付近の情景。 緑色の車両は昔走っていた「荷電」 |
多摩川の鉄橋。拙作です。 現在をイメージしつつも、掛け替え前のトラス橋をプラ棒で再現。 |
もうひとつの鉄橋、鶴見川。教習所もばっちり再現。 隠れキャラ(?)として、アザラシの「タマちゃん」がいましたが、 みんな気づいたかな? |
これも拙作です。廃止直前の「高島町」。 |
代官山のトンネル。時代設定は昭和20年代後半頃か。 現在はこの辺に東京メトロ日比谷線が出てくるトンネルがあります。 |
こちらは玉電、世田谷線のモジュール。 左側は玉電、右側は世田谷線のモジュールで纏められている。 |
期間中は、たくさんの方が見に来てくれました。とくに連休中は 一時入場制限がかかるほどの混雑ぶりで、事故防止の目的で 用意したパーテーションに寄っかかる子供も続出。 「危ないからパーテーションに触らないでね」と注意して対処した ものの、今度はそれが度を超してしまい、子供が拗ねちゃった、 という一幕もあり、こども目線で注意することがいかに難しいかを 思い知らされました。 それでもこどもの目は真剣そのもので電車を追いかけてました。 |
結果的に、6日間でのべ22,000人近い動員数を記録し、百貨店の催事としても新記録だとか。
遊びに来てくれた皆様のブログやHPを拝見いたしましたが、楽しかった、素晴らしいといったご意見もあれば、混雑で大変だった、イベントが子供向けでない、とか、中には、入場料が高い!といったご意見もあり、こちらとしても大変勉強になったと思っています。
「HPでPRしていた桜木町のレイアウトどこ〜?」という意見もありましたが・・・(^^;
本番前、リハーサルをしていたときに、視察に訪れたプロデューサー、向谷氏が(たしか)こんなことを仰っておりました。
「このイベントから、次の世代の鉄道ファンが育ってくれれば」
その思いは届いたのでしょうか?ぼくは、その答えはこれらの写真の中にあると思っています。
(2008.5.17)